本工事はJR常磐快速線 日暮里・三河島間の尾久橋通りに架かる日暮里7号線架道橋のペイント塗替及び修繕工事でした。
現場は尾久橋通りの上下4車線がアンダーパスの構造で、その両側に側道があり、アンダーパスの車線部は橋桁までの空頭が
4.7m、側道部は2.4~2.7mと空頭高がかなり低い環境でした。
したがって、高所作業車、移動式足場と脚立を使い分けて施工する必要があった点が特徴であり、苦労した点でもあります。
また、橋側歩道のコンクリート板が劣化して一部剥落していた為、コンクリート板を撤去して縞鋼板に変更、側道上からの
落下防止対策として落下防止ネットの設置やボルト弛緩箇所の締め直しやボルト交換等を行いました。
周辺環境としてはマンションが複数隣接しており、車両だけでなく通行人も多い環境でしたので、ケレン作業時の粉塵対策を
入念にする必要があり、飛散防止対策として簡易テント養生をする策を講じました。
施工に際して特に心配だったのは、騒音の問題でした。施工前にビラ配りを行って事前周知はしたものの、コンクリート板の
斫り作業では、どうしてもかなりの作業音が発生するため、いつ厳しいご意見が来るかと身構えていましたが、幸いにも現場
を止めなければいけないほどのことはありませんでした。ご理解とご協力をいただけて大変ありがたかったです。