篠ノ井南跨線道路橋は、長野県の篠ノ井駅(長野市)から塩尻駅(塩尻市)までを結ぶJR篠ノ井線と、JR貨物線を跨ぐ
県道70号の道路橋で、桁長は22m×2連、非合成鋼プレートガーター構造です。
主な施工内容は以下の通りでした。
橋桁塗装 :1,116.8㎡(JR篠ノ井線=569.3㎡+JR貨物線=547.5㎡)
コンクリート:断面修復工・ひび割れ補修工・表面保護工・水切り工
支承 :防錆工 など
本道路橋には、鉄道車両に電力を供給するための架線(電線)が橋桁に接近して固定されており、本来であれば電車が
走行しない深夜に停電で作業を行うのが一般的です。しかし、現場周辺の団地や民家が多く建つ住宅街であることから、
夜間の工事音発生を回避するために、どうしても夜間停電作業で施工せざるをえない架線の固定部等以外は、なるべく
昼間に施工する配慮をいたしました。
列車運転時間帯に安全に作業するために、足場の床面や側面部分に絶縁ゴム製品(高圧7,000V)のシートを敷設する
など工夫して、工事期間中の周辺住民の方のストレスを最小限に抑えるよう、努めました。
また、本施工では腐食の激しい沓を金属溶射でコーティングし、コンクリートのひび割れ等の補修により構造物の
長寿命化を図りました。
地域のお役に立てて、発注者様にもご満足いただけたとお言葉を頂き、光栄に思っております。